現場で急にライセンス適用しないといけないって言われたけど、ライセンスって何だろう…?
研修やCCNAの勉強で習ったっけ…?
僕も現場で急にライセンスの話をされて戸惑ったよ
ライセンスについて僕が知っている範囲で解説するね
ライセンスとは
IT界隈での「ライセンス」とは、その商品や機能が使用可能になる許可のことです。
基本的にはライセンスは、機器、サービスを提供しているメーカーと契約を結び、提供を受けるものになります。そのため、許可を受けるために「ライセンス契約を結ぶ」といったりします。
ライセンスの適用って?
ライセンスの適用とは、機器、サービス自体に、使用許可を得ていると認識させる作業になります。
具体的な例でいうと、WindowsのPCS購入時に、Officeソフトでプロダクトキーを入力する作業が、ライセンスの適用となります。(プロダクトキーはmicrofost独自の名称で、一般的にはライセンスキーという)
ITインフラ機器でも同様で、NW機器の場合は、CLIにてコマンドでライセンスキーを投入するという作業が必要になります。(始めの疑問であった、ライセンスの投入作業というのはこれになります。)
余談ですが、ライセンスキーは適用する機器固有のキーとなります。基本的に他の機器に適用することはできません。(機器固有の情報であるシリアルナンバーなどを元にライセンスキーが発行されているため)
ライセンスキーを手に入れても、保有する全機器に適用できるわけではないので、1台ずつしっかりライセンス契約&適用作業していきましょう。
ライセンス適用しないとどうなる?
基本的には、ライセンスを適用しないと機器やサービス自体が使用できません。
ただNW機器の場合ですと、一部機能に制限がかかる、制限はないが契約違反、の2パターンが多いです。
一部機能に制限がかかる:
ex.Apresia機器にてライセンスを適用しない場合、L3機能(OSPFやBGPなど)が使用不可
制限はないが契約違反:
ex.Cisco機器にてライセンス適用していない場合、機器故障や原因不明の動作が発生しても、メーカーで調査や解析を実施してくれない可能性がある。
いずれにしても、使用する側にメリットはないので、関係各所と揉めたりする前に速やかにライセンス適用を実施しておくべきだと思います。
まとめ
ライセンスの適用作業は必須作業になりますので、まずはライセンス適用の方法を覚えるようにしましょう。
逆に今回解説したライセンス未適用時の話は、基本的にはありえない事象なので、本来は気にする必要はありません。しかし、様々な要因によって、機器を商用利用したいが、ライセンス契約を結ぶのに時間が足りない場合が発生することもあります。
その際に顧客に、どこまでの影響が生じるか、という説明を実施するためにも、今回解説した話はしっかり覚えておくといいでしょう。