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【初心者向け】初めはこれを覚えよう!エンジニアとして覚えるべき用語

初心者エンジニア
和貴

ケーブルはちゃんとした規格のものを注文しないと、機器の性能を引き出せないんだ。こういったことって、あまり習う機会がないけど、今回紹介する規格は最低限覚えておこう!

ケーブル

RJ-45ケーブル(LANケーブル)

最もよく使用するケーブルです。
基本はLANケーブル=RJ-45ケーブルと覚えてください。

コネクタ(ケーブル先端の端子)にも種類が複数ありますが、RJ-45以外はほぼ触る機会はありません。

LANケーブルといっても1種類だけではなく、カテゴリという名称で分類されています。
カテゴリは速度や帯域(1秒間に送信できるデータ量)、伝送可能距離などによって分類されています。

カテゴリはCat5e/Cat6/Cat6aの3種を覚えましょう。
それぞれの違いは表をご覧ください。

カテゴリ速度帯域
Cat5e1Gbps100MHz
Cat61Gbps250MHz
Cat6a10Gbps500MHz

カテゴリは数字が高いほど高性能と覚えてください。
値段もそれに応じて高くなるので、通信速度等の要件に応じてカテゴリを選定しましょう。

ちなみに私の会社では、ざっくり1Gbps:Cat5e/10Gbps:Cat6aでLANケーブルを選定しています。

光ケーブル

光ケーブルは光信号を送ることが可能なケーブルです。
先ほどのLANケーブルは電気信号を送りますが、こちらは光を通信用途に使用します。

光ケーブルは規格が様々です。
大きくわけると、モード/コネクタ/波長で分類できます。

モードとしてはシングルモードファイバ(SMF)マルチモードファイバ(MMF)の2種に分類されます。そこからコネクタ形状、波長によって種類が分かれていきます。

モードコネクタ波長
シングルモードSC or LC1310nm
マルチモードSC or LC850nm or 1310nm

企業NWなどではマルチモードのLCコネクタが使用されている場合が多い印象です。
ただ、キャリア系などではシングルモードやSCコネクタもたくさんありますので、最低限上記表くらいは覚えておきましょう

・LANケーブルはCat5e(1Gbps)/6a(10Gbps)の2種を覚えておこう
・光ケーブルはモード/コネクタ/波長と複数種類ある
・モードはシングル/マルチ、コネクタはSC/LC、波長は850/1310とそれぞれ
 2種ずつ覚える

SFP

SFP

SFPは様々な規格に対応するために使用されるトランシーバモジュールの規格のことです。

小型の搭載するモジュールの方をSFPモジュール/SFPトランシーバなどと呼び、搭載する側の機器のポートをSFPポートと呼びます。モジュール側は略称でSFPということも多いです。

SFPで対応できる規格には制限がありますが、SFPの場合は速度が1GbpsSFPポートをRJ-45や光ケーブルに変換できるものと認識してください。

SFPは光回線部分への接続や、RJ-45のポート増設のために使用されるケースが多い印象です。企業NWからキャリア系まで幅広く使用されるので、SFPの知識は必須で押さえましょう。

SFP+

SFP+は10GbEに対応するSFPの拡張版規格になります。

ポートやモジュールの形状はSFPと変わりません
ただし、SFPとは違いRJ-45対応はありませんので、基本光ケーブルを使用すると認識しておきましょう。

また機種にもよりますが、SFP+は下位互換性があります。
SFP+ポートにSFPモジュールの搭載が可能です。ただし、速度はSFPに準拠しますので、あまり混在させることは管理面や費用面でもお勧めしません。

企業NWの帯域を消費しやすい回線部分や、キャリア系で使用されることの多い規格になります。以前はキャリア系でよく見かけてはいましたが、最近では企業NWでもよく使用される規格となりますので、SFPと合わせて覚えておきましょう。

QSFP

QSFPは40GbEや100GbEに対応する規格になります。
SFP/SFP+とは形状もことなり、モジュール/ポートともに横長な形状となります。

こちらも基本は光ケーブルでしか扱えないものになります。
形状が全く違うので、SFPとの互換性はなく、費用も高価になってきます。

企業NWでは基本的に見かけず、キャリア系で大量に使用されている印象です。
ですので、キャリア系の業務を実施しない限りは見かけることのない規格だと思っていただければOKです。

・SFPは様々な規格へ対応するためのモジュールの規格名称
・上位規格のSFP+(10GbE)/QSFP(40/100GbE)が存在する
・企業NWではSFP+まで押さえておけばOK。キャリア系ではQSFPが多く導入

まとめ

エンジニアとしてLANケーブルとSFPに関しはしっていないと仕事ができないレベルの知識です。ですが、実際の現場や研修ではそこまで深く教えてくれません。

ケーブルやモジュールの規格もまだまだたくさんあります。
ただ、今回ポイントで紹介したCat5e/Cat6a/SFP/SFP+の4つとそれぞれの機能さえ押さえておけば現場ではそこまで苦労することはありません。

この機会に基礎知識としてしっかり学んでいきましょう。